就寝中・就寝時の鼻づまり
ここ数年、就寝時の鼻づまりに悩まされています。
日中はしっかり鼻が通っているのですが、横になるとつまり始める状態。
鼻水が出てつまるのではなくて、鼻の奥が腫れるというか、狭くなる感じです。
眠れないし、なんとか眠りについても、呼吸が苦しくなって目が覚めてしまうこともあります。
加湿器、ツボ押し、ドライノーズスプレー、鼻に蒸気を当てる、ブリーズライト、市販の鼻炎薬、漢方薬、寝具すべてに毎日コロコロをかける、床掃除の強化、枕を高くする、はなうがい……。
自分でできること(かつ、安全性が確認されているもの)は、ほぼすべて試したと思います。
しかし、ちょっとマシになる程度。
さすがにもうどうしようもない、ということで耳鼻科へ。
日中は鼻が通っていますし、鼻腔の様子からも特別な異常はないとのこと。
医師いわく、「粘膜の強さは人それぞれで、粘膜が弱い人は日ごろから乾燥や寒暖差でダメージを受けている場合がある。横になると血液が頭のほうに行くので、粘膜が弱っているところがうっ血しているのでは」とのことでした。
たしかに、ここ10年以上、鼻の強い乾燥感や、寒暖差によるムズムズ・くしゃみがあったので、粘膜がお疲れなのかも。
耳鼻科でいただいた薬を飲めば、夜間の鼻づまりもだいぶ良くなるのですが、しばらく経つとまた詰まりはじめるんですよね……。
根本的には、長期的に鼻の粘膜を強化(※)するしかないのだろうな、と思います。
(※)粘膜の強化にはビタミンA、オメガ3脂肪酸などが有効のようです。
食事や運動をはじめ、湿度などの基本的なことに気をつけ、根本的に治していこうと決意しました。
ただ、粘膜の強化には時間がかかるでしょうから、それまでなんとか鼻づまりの不快さをしのげないだろうか、と思っていたところ、「ノーズピン」なるものがあると知りました。
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ノーズピンって?
その名の通り、鼻の穴に挿して、鼻腔を広げるものです。
(イメージ図)
いろんなメーカーから発売されているのですが、気になるのが「自分の鼻の穴に合うかどうか」ですよね。
そもそも女性と男性では体格が違いますから鼻の穴の大きさだって、全然違いますし……ワンサイズで対応するのはまず無理がありますものね。
そこで目をつけたのが「NoNZz(ノンズー)」という商品(※)。
(※)同じものはすでに販売されていないようですので、類似商品のリンクを後で貼っておきます。
ノンズー(NONZz)
XSからXLまで、さまざまなサイズのノーズピンが入っていますので、「買ってはみたけど、合わなかった」という事態がほとんど避けられそう。
鼻づまり云々よりも「いびき防止」として販売されているようです。
鼻呼吸を楽にして、口呼吸をせずに済むようにして、その結果いびき軽減しよう、という考えのようです。
スポーツ時の装着もOKなんだとか。
実物はこちら。
網になったタイプと、柔らかいシリコーン樹脂製のタイプ、二種類入っています。
両方使ってみたので、それぞれの感想を記していきます。
網タイプ
少しかための材質なので痛くないかな、と心配したのですが、鼻粘膜に傷などがなければ大丈夫でした。
ただし、鼻粘膜が荒れている状態だと、ムズムズしてくしゃみが出てしまうので、鼻の状態によっては使えない人もいるかなと思います(私も日によって、つけられる日とムズムズしてつけられない日がありました)。
メリット
メリットは、ピンが少し長めであるところ。
鼻の、わりと奥のほうが詰まる、という場合には、長い方がありがたいですからね。
実際、ノーズピンを装着して寝ると、鼻づまりが少しやわらぐ感じはありました。
「完全に鼻閉という感じで、空気の通り道が一切ないレベル」だった状態が
↓
「多少の詰まり感はあるが、少しは空気が通るレベル」には保つことができる
という感じでした(私の場合)。
少し空気が通るだけでも楽な感じはします。
また、自分に合ったピンを選べば、鼻孔が広がりすぎることもなく(多少は広がりますが、許容範囲)、見た目もほとんど気になりません。
デメリット
デメリットは、左右のピンのつなぎ部分が、鼻柱に当たって傷になる場合があるということ。
ノーズピンで鼻柱をはさむような感じになるため、上のイメージの赤点で示したところが、私は傷になってしまいました。
サイズが合っていないのかな、と思い、ワンサイズ大きいものを試したのですが、すると今度は、ピン自体が鼻の穴のサイズに合わず……。
ピンが大きすぎると鼻粘膜に強く当たることになるので、ムズムズ感が強くなってしまうみたいです。
くしゃみ連発で諦めました。
ノーズピン自体は良い仕事してくれるので、つなぎ部分だけどうにかならないかなあ、という感じです。
つなぎ部分にクッション的なもの(小さくカットしたコットンとか)を当てるか……。
つなぎ部分をカットして一本ずつ使うか(※)。
(※ カットしてしまうと、鼻腔内にピンが入り込み、取れなくなる可能性があるので、やめておいたほうが無難です)
やわらかシリコーン樹脂タイプ
メリット
こちらはふよふよしていて、鼻柱への当たりもソフトです。
一晩つけても、鼻柱は傷つきません。
同様に、鼻粘膜に触れても、ムズムズしにくい感じがします。
デメリット
デメリットは、少し短めであること(網タイプに比べて)。
鼻孔の入口付近を大きめに広げて、通りをよくしようという機構なので、鼻の穴はまあまあ広がります。
鼻づまりに関しても、私はあまり改善しませんでした。
(私の場合は、鼻の奥のほうが詰まりやすいためと思われます)
また、気になるのが「スピースピー」という呼吸音が出てしまうこと。
(私の鼻の構造のせいで、たまたま音が出てしまうのかもしれませんが)
普通の方にとっては、気になるほどではないかもしれませんが、寝つきが悪い私としては、ちょっと気になってしまいました。
商品リンク
2023年時点、上記で紹介した商品はすでに販売されていないようでして、類似のものだとこのあたりになりそうです。
(参考)テープタイプ
鼻腔を広げるものとしては、鼻の上に貼るタイプもありますね。
私も以前使っていましたが、寝ている間に剥がれたり、逆に粘着力が強くて肌が痛かったり。コスパもよろしくない。
「悪くはないのだけど、あとひといき」な感じで、やめてしまいました。
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おわりに
「鼻水やくしゃみはあまり出ないが、鼻だけつまる」という方はノーズピンを試してみる価値はあるかな、と思います。
ただし、鼻づまりは下鼻甲介というところで起こるケースが多いようですので、ノーズピンごときでは届かない、というのが本質のようです。
あくまで、気休め程度に考えたほうがよいと思われますが、私自身は楽になる感覚があるので、しばらく使ってみるつもりです。